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リチカ 左藤優希 — すきなひとと 背もたれのないベンチ 最初は寄りかかれないからハズレだと思ったけれど、寝転がれて空が見えたからふたりでながめた。

2025.08.28
自己紹介をお願いします。
東京都の2人組バンド・リチカで作詞作曲とうたをうたっている左藤優希です。
音楽を始めたきっかけがあれば、教えてください。
軽音楽部に入ったことがきっかけです。うたうことがすきで、なんとなく、うたうだけで部活動をしたことになるならいいなあとおもって。
直近のリリースについて教えて下さい。
「disease」という曲を4月にリリースしました。この曲はリチカのなかで唯一、Gt.Keyの金子くんが作詞作曲を担当した曲です。個人的に気にいっているのはアウトロ。ギターサウンドが渋くてかっこいい。金子くんはいつもたのしそうにRECしているから、見ていてうれしい。
人生を変えた1枚の音楽アルバムがあれば教えてください。
yubioriというバンドの「yubiori」というアルバム。2024年の「下北沢にて」というフェスで知りました。本当に衝撃で、気がついたら涙があふれて止まりませんでした。生活のことを忘れさせてくれるのだけれど、終わったあとで、なんとなく日常がいとしく感じる。つらさ、せつなさ、いとおしさ。その全てを突き放すんじゃなくて、苦しくなるくらい抱きしめるような音楽です。あのライブに居合わせてから、なんとなく自分にとって音楽がどういう存在なのか見えたようなきがする。
"時間を止めたい"と思った瞬間があれば教えてください。
すきなひとと、夜に公園のベンチでふたりで空を見たとき。何時間も散歩をして、疲れたからたまたま見つけたベンチに座った。背もたれのない正方形で、最初は寄りかかれないからハズレだと思ったけれど、寝転がれて空が見えたからふたりでながめた。すきなひとは星を見るのがすきらしいけれど、その日はくもりであまり見えなかった。夜の空にも晴れやくもりがあることを知った日のこと、ずっと覚えているなあってふと思いだす。