articleinterview
緋乃白(湯冷めラジオ) — うつくしい島 与那国島 鼻先をくっつけてくる子馬、吹き抜ける風、遠くに聞こえる波の打つ音
2025.09.08

自己紹介をお願いします。
湯冷めラジオというバンドで歌っています、緋乃白です。
直近のリリースについて教えて下さい。
「Shinjuku / 湯冷めラジオ」。疾走感あふれるロックナンバーに仕上がりました。アートワークはイラストレーターの井筒啓之さんに手がけていただいています。絵画において額縁も作品の一部であるように、音楽にとってジャケットもまた、楽曲の世界観を彩る大切な表現の一つだと思っています。

Shinjuku / 湯冷めラジオ
streaming →
旅をして、また行きたいと思った場所について教えてください。
与那国島です。島の東端、東崎周辺には与那国馬の群れがほぼ野生状態で暮らしています。目線を合わせると鼻先をくっつけてくる子馬に心癒され、吹き抜ける風の心地よさ、遠くに聞こえる波の打つ音に、身体中の余計なものが洗い流されるような感覚でした。この地球の片隅で、端っこの島で、自分や馬たちが、無に近いような、限りなく小さな存在でありながら、確かに「ここにいる」と感じられる。唯一無二の、うつくしい島でした。

「この人に会えてなかったら今の自分はいない」と思える人を教えてください。
カナダに留学した際、一人の中国人と出会いました。私はそれまでなぜか中国に対してあまり良い印象を持っていませんでした。テレビ等、マスコミの報道する中国に影響を受けていたのだと思います。住む国も、文化も、話す言葉も違う人が国を超えて同じ映画を観ていること、同じ話題で盛り上がれることに感動し、そして目の前にいる一人の中国人が自分と何も変わらない一人の人間なのだと分かりました。大きな枠組みで国や誰かの事を嫌いになってしまうというのは悲しい。尊いその人がいる。この友人なしじゃわたしの人生はありえなかった。